牧野の、まぁ昨日のこと。

*** 牧野ななわりのブログ風日記です ***

 

サードクォーターの公演『ひとつ手前の大森行進曲』を観た。

スターを夢見る大部屋俳優達の苦労と友情を描いた物語。
新選組の映画が撮影されることになるが、クライマックスの階段落ちの階段が、本当に死ぬかもしれないほどの高さで造られる。
誰が落ちるのかが問題になるが、これに大部屋俳優の6人が立候補する。
その階段の上に6人が並んだときの迫力。
その前に確執やわだかまりがあったのだが、そんなものはもうないという絆や潔さを感じた。

ラストで、6人は階段から落ちてどうなるのかは描かれない。
しかし、監督の「OK」というセリフで撮影は無事終了したことがわかる。
その「OK」のために情熱を注ぐ男たち(監督も役者も)に、同じ志の者として熱いものを感じた。

Shaka-Riki!(シャカリキ)の公演、『Knock on the Door』を観た。

速いテンポでたたみかけるようにセリフがつながれる舞台。
しかしテンポはよいが、ストーリーから脱線しっぱなしだった気がする。
というのも、どんな話?と聞かれても、本筋ではないところばかり思い出されて、ストーリーがあまり印象に残ってないからだ。
ま、それは自分が悪い部分もあるんだろうけど。

とはいえ動き回る役者達の奮闘で、ちょっとしたファンタジーの、賑やかで楽しい舞台でした。

れふと・はんでぃっど・おーるど・くろっく(略してえるおぅしぃ)の公演『ピッツァ』を観た。

戦争によって占領下に置かれている日本。
とある建物の一室を、それぞれ自分達の秘密の場所として使っている女4人組と男4人組。
ある日、その二組が遭遇して悲劇が起こる。

街中では戦闘が繰り返され、疑わしいものは排除される。
そんな世界にあって、この部屋は彼らにとって憩いの場であり、自由な空間であり、生きていることを確認できる唯一の場所に違いない。
その場所を犯す者を、お互い排除しようとするのは自然な気持ちなのだろう。

救いの無い中で、一人の女が、一人の男と一緒になることで救われようとする。
しかしその行為に愛を感じなかった。一時の逃げのように見えた。
男は、別のことで頭がいっぱいで女を拒む。
それくらいどうすることも出来ない厳しい現実。
自分のことで精一杯で、人を愛することすら忘れてしまっている悲しい世界がそこにあった。

深いテーマをもった物語だが、事前にパンフで時代背景を知っておかないとわかりづらい部分があった。(読まなかったので理解するのに苦労した!)
役者は皆、高いテンション、高い集中力でとてもよかった。

2006年06月17日

観劇:ブラジルのこと

木曜に、ブラジルの公演『ダイアナ/疚しい理由』を観た。
今回は三人芝居を毎日二本上演するスタイル。


『疚しい理由』
ごくありふれた人たちの何気ない日常から、徐々にワケありの事情が明らかになる話。
嘘や思惑による駆け引きで、主導権が移ってゆく様にスリルを感じた。
落ち着いていた人が困惑と興奮から乱れていく、という演技がとてもよかった。

最後に残った勝者だが、その先には破滅というか、抜け出せない迷路に入ってゆくような
不幸な末路が待っているように見えた。


『ダイアナ』
友、親、恋人、夫婦、といった人間関係からくる問題をはらんだ話。
相手を説得しようと頑張れば頑張るほど、相手からは冷めて見られてしまうのが、
悲しくておもしろかった。

目的や問題がはっきりしているため、話し合う余地があるのに
(結局は誰かが妥協しなければいけないのだが)
なかなか先へ進まず解決をみない展開に、苛立ちをおぼえた。
それは人間のエゴを見せる狙いなのだというなら、うまくいったのだろう。

エチュードで作ったような、役者の地がみえるような部分があったのだが、
それが話の進行を妨げているように感じた。
それはリアリティを追求したのだというなら、うまくいったのだろう。
自分の感じた苛立ちは、芝居に対してではなく、
現実のエゴに対してなのだというなら、きっとそうなのだろう。


簡素な舞台、道具も最小限。
暗転も転換もなく、50分の話を50分でみせる二つの舞台。
台本と役者の演技でおもしろく出来るという、自分の中のお手本になった。

火曜に、InnocentSphereの公演『ミライキ』を観た。

凝った美術だが、簡素な舞台。
空間をダイナミックに使ったり、
爆音で音がながれたり、
役者紹介の映像を作ったりと、
スタイリッシュでアート系な演出が目を引く。

後半、役者の演技が、登場人物の心にふれるようになった(と感じた)。
そこから急激に芝居がおもしろくなった。
肝心なのは役者の演技なのだ、ということを強く感じた。

日曜に、ホットケーキパニックプレイの公演『掌みたいな太陽に押されて!!』を観た。

12年前に死んだ父が、お盆の間だけ生の世界に帰ってくる物語。
変わらない父と、変わっていく家族との対比。
それぞれ悩みを抱える母、息子、娘だが、父と接することで前向きになっていく。
死の世界に帰るため、再び父との別れを経験するが、そこにうつむく家族の姿はなかった。

劇中、何度も「応援することしかできない」というセリフがでてきた。
諦めにも聞こえるが、
”自分の人生は自分でなんとかしなくちゃいけない”
というメッセージなのだろうと思った。

2006年06月09日

観劇:井手食堂のこと

水曜に、井手食堂の公演『つばさ』を観てきました。

今回も、客を巻き込むゲームやイベントは健在だったのですが、
ジョイントシートの人だけでなく、全員を巻き込むものが多かった印象を受けました。

たくさん笑わせてもらったのですが、一番心に残ったのはラスト間際。
ホロッとさせる芝居がとてもよかったです。
笑いだけじゃないところを観せてもらったと思いました。

笑劇ヤマト魂の公演「エメラルドの都」を観た。

オズの魔法使いをモチーフにした物語。
とてもファンタジーを感じるつくりで、楽しい演出。
役者が次々と出たり引っ込んだりを繰り返し、リズムを生んでいた。
それを普通にこなしている出演者たちはすごいなと思った。
終盤、エメラルドの都に着いてから、今度は深いテーマがかいま見えてくる。
ここら辺が、ヤマト版ダークファンタジーとうたっている部分なのだろう。

夢がなくても、世の中が平和でなくても、ドロップがあれば幸せ。
そんな表情のドロシーがとても印象に残った。

2006年06月01日

劇場下見のこと

9月のオパス公演で使う劇場の下見に行って来ました。
明大前駅にある劇場、その名も『宇宙館』!!
自分は名前すら聞いたことがなく、もちろん初めて訪れました。

じつはこの劇場、十数年前には活躍していたのですが、
やめてしまってずっと使用されていなかったそうです。
どおりで知らないわけです。
が、この秋に新たにオープンすることになり
使いたいという劇団を探していたとのこと。
そこで白羽の矢が立ったのが、オパス!
しかもなんと、柿落としということに。
まぁ、劇団員が小屋主さんと知り合いだったからなのと
他に使う劇団がないからなんですが。

行ってみると、こじんまりとしていながらもまずまずの大きさ。
「小劇団の使う小劇場」という雰囲気を感じました。
なかなか面白い空間なのではないでしょうか。


小劇団といえば、上戸彩主演で劇団員のドラマが作られるそうです。
聞くところによると、テーマは「ビンボー」だとか。
なんですか!劇団=ビンボーですか!(まぁ、ビンボーですけど)
だいたい上戸彩はビンボーに見えるんですか!
それより一番大切なこと、演劇に光は当たるんですか!
ビンボーな雲でさえぎられてしまわないですか!
一般の人に、演劇人は全員ビンボーだと思われるだけじゃないですか!(まぁ、ビンボーですけど)

わーわー言うとりますが、もしかするとこのドラマに
オパスも何らかの形で関わるかもしれません。
え?オパスが?どんな形で?
決まったわけではないので、まだ明かせません。
あ、もちろん出演ではありませんから。(ケチをつけつつもやっぱり悔しい!)

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東京在住。
芝居してます。

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